みんなが持っているオーボール、買っていいよね?

赤ちゃんの発達
ママ
ママ

オーボールって、みんな持ってるよね。
うちの子にも買うつもりなんだけど…え、もしかして買っちゃダメなの?

ゆき助産師
ゆき助産師

そうですよね。オーボールは、ほとんどの赤ちゃんが一度は手にする人気おもちゃ。
でも実は――私はあまりおすすめしていません。

私が勧めたいのは、「オーボール」ではなく「普通のボール」です。

オーボールとは

オーボールとは、アメリカ発の赤ちゃん用知育ボール。
柔らかい樹脂でできた網目状のデザインが特徴で、

  • 小さな手でも握りやすい
  • 軽くて柔らかく、当たっても痛くない
  • 鮮やかな色で視覚を刺激する
  • 新生児から遊べる

と、メリットがたくさん。
世界中で「初めてのおもちゃ」として人気なのも納得ですよね。

それでもおすすめしない理由

ベビーカーに吊るしてあることも多く、可愛くてお手頃。
だけど、私はある“指の発達”の面から気になっています。

その理由は、「網目に指を引っかけて持つ」構造にあります。

赤ちゃんが何かを握る時、本来はすべての指をバランスよく使うことが大切。
でもオーボールだと「どこかの指が引っかかるだけ」で持ててしまうんです。

つまり――
「正しい握り方の練習」にならない、ということ。


正しい“グー”の形、できていますか?

赤ちゃんの手を観察してみましょう。

親指が他の指の外側にあって、上から包み込むように握っている場合はOK!
(イラストのように、親指が自由に動ける状態です)

一方で、親指が内側に隠れているタイプは要注意。
これを「握り母指(にぎりぼし)」といいます。
最近、このタイプの赤ちゃんがとても多いのです。

握り母指だと、親指が自由に動けず、
将来的に「つまむ」「握る」などの動作がスムーズにできなくなることもあります。


ボールを握るときにも差が出る

正しい握り方の赤ちゃんは、ボールを親指1本 vs 残りの4本指でしっかり握ります。
でも、握り母指の赤ちゃんは親指を上手に使えず、ボールが滑ってしまうことも。

一見オーボールなら簡単に持てるように見えますが、
それは「引っかかっているだけ」。

本当の意味での“握る力(正しい指の動き方)”は育ちにくいんです。


遊び方のポイント

赤ちゃんが正しくボールを握れるようになるまでは、
無理にボール遊びを始めなくて大丈夫。

まずは「正しいグー」ができることが大切です。

親指が中に入ってしまっている子は、
親指の根元をくるくるマッサージしてあげてください。
親指が外に出やすくなりますよ。


まとめ

  • オーボールは見た目も可愛く人気だけれど、指の発達面では注意が必要。
  • 「握り母指」のままだと、正しい握り方が身につきにくい。
  • 赤ちゃんが正しいグーをできるようになるまでは、オーボールはお休みしてOK。でもオーボールを蹴って遊ぶのはいいですね。足の指でオーボールを握るのはとてもいい遊びです。
  • 親指のマッサージや、月齢に合った指遊びでサポートを。

次回の記事では、
「握り母指を改善するマッサージ」や
「4ヶ月からできる指の発達遊び」を紹介しますね。

赤ちゃんの小さな手が、のびのびと成長しますように🌸

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